スカロケに遊んでもろた 後半

NOIS/NOIZは、ニヤリと寡黙なバーであった
こじんまりとした薄暗い店の一角に
ぽーん と機材が置いてある
takeda2000GT氏、とんちピクルス氏、コロンビア浦野氏がぱらぱらと入店
わいわい呑んでたら、唐突に演奏が始まった
22時から 4人のピンの歌い手が 演奏に興味のない客がちらほらいる中で
分かって頂けるだろうか かぁなりねじれた空間です

takeda2000GT氏はかなり自分の曲を歌っていた
いつもまぜっこでけむにまくのに、大変珍しいことだ
お客いじりもかなりすごいのをみせてもらった
観れなかった方は、大変勿体無いと思う
とんちピクルス氏はとてもご機嫌だった
こんなにゆっくり演奏を聴かせてもらうのは初めてだった
やけに歌詞が耳につきささって、酒が旨かった
コロンビア浦野氏には懐の深さをみせつけられた
唄も演奏もMCも佇まいも、すべて緻密で優しい
どうしていつも控えめなのか全く理解できない人だ

tinpeiは、ただ、唄った
久しぶりに自分の唄を自分で聴きながら
頭の芯が冷ーたくなって 歌ってることが楽しかった

ある人は「俺は今月中に10曲書かないといけない、それがプロだ」といった
ある人は「あんたみたいのがいるから、続ける楽しみがある」といった
ある人は「音楽どうしてやってる?みんな目立ちたいからに決まってるじゃない」といった
ある人は「この媒体を通して何かが変わる みんなで通じ合える」といった
ある人は音楽をやめ、ある人は音楽で死んだ
ある人は音楽に生きて、他の殆どを失ったのに気付かなかった
ある人の音楽は死んで、代わりに穏やかな生活が待っていた

冷ーたい頭はここぞとばかりに記憶をたくさんひっぱりだしてくる
おかげで歌詞を間違えるくらい
なにが良くてなにが悪いかなんて、てんで分からない
ただ、色んな出会いがあって、色んなところに行って楽しかった
それだけ

気付けば演奏は終わっていて
何故かみんなで「いとしのエリー」を思い思いの桑田ケースケのモノマネで合唱
それより前の時間の話、いっさいなし
この人達はホントに馬鹿で最高だ
「他に何がいる?」と 街が笑っている


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