大牟田はギシギシと笑っている

大牟田はギシギシと笑っている

日曜日 大牟田 曇り

駅を踏むと嫌な汗がでる
大牟田勤務時代のきつかった思い出が浮かぶからだ
会場に近づくにつれ、安心してくる
転がった鉄パイプ、ヤンキーが道端で単車を改造中
スキップしたいくらい大好きなアブナイ感

リハ前に皆さんにご挨拶
久しぶりなのに昨日会ったように自然
頭んなかぐしゃぐしゃで練習してたスタジオで練習
昨日のセットリストをやっぱり大幅に変更

顔をあげればそこに風太郎さんがいる
目の力が強い
ステージがよく似合う方だ

今回は私の「風邪」という曲を
speak easy blues bandの皆さんがバンドスタイルで演奏して下さった
アレンジもテンポもおまかせ
にこにこでちんぺいヅラさげて熱唱

リハも熱唱
この会場は、私が結婚したいと思っていた女の子からまっぽしフラレタ夜に
夜中ひどい時間帯にステージで歌わせて頂いたという
超個人的な思ひ出のある場所
ステージにズックがよくなじむ

本番
今日のお客さんのすごいところは
最初から最後まで手拍子をやめないところ
照明でお客さんの顔はみえないが
きっと楽しんでくださっているのだろう
最後にバンドスタイルで「風邪」を
自分以外の音が出ていることがうれしいし
数回の連絡のやりとりでアレンジまで考えてきてくださった皆さんの心意気に感謝

続いてspeak easy blues bandの演奏
好きでやってんだ、文句あっか ギュイーン!
アニキ達、まったく文句ないっす
たたみかけるような演奏を肴にビールをぐいぐい
大牟田のプロフェッサーロングヘア師匠に殆どおごってもらう
リズムをとる右手がレギュラーグリップのフォームでかっこいい

風太郎さん
風太郎さんのステージには何も必要ないんじゃないだろうか
細かな設定はバカらしくなる
でっかい器だ なんでも入る
曲を知らなくても一緒に歌いたくなるスケール

終わって打ち上げ
ひたすら楽しい
会話のガンボ、笑いと真剣の交錯
楽器を置いてもセッション
終わるな日曜日

店を出ると汽車、コンテナ、ダンプカー
スパナが転がってる
目つきの悪いタクシードライバー
なにかイケナイことをしろと
耳元でささやくような町だ


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