わるいひとたちの国
「ヤンキーの遊びは
ヤンキーだけにさせとくのはもったいない」
というのは、私の自論である
暴行、窃盗、薬物、強姦等、ダウナー系は
本チャンに任せておいて
無駄に自転車で遠くへ行く
公園で酒盛り
ワゴン車でみんなで旅行
車で海につっこむ
お祭りで騒ぐ
変なバイト
等は、めくるめく独特の高揚感があって
後は本人がどれだけ楽しめるかにかかってる気がする
「ゲーセン ボウリング場」なんてのもそのたぐいだ
昨晩、熊本の新設アミューズメントフロア
「round1」に行ってきた
もちろん酔っ払って
久しぶりにコインゲームをやって
声が枯れた 対戦して大声だすからね
スカッシュなんかもやって
靴下がやぶけた
釣堀もあるんよ くさい
あの施設を作った人は
きっと気が違っている
ものすごい量の遊び場が詰まっていて
全部いい感じに中途半端だ
「あっ俺バスケコーコーん時ベスト8やったんよね」
とかいってボールを持ったら空気が入ってない、とか
コート中央にツブれたヤンが体操座り、とか
脱力、テキト−、ビールがすすむ感じがいい
もちろんヤンもたくさんいたが
みなそれぞれの遊具に没頭していた
その集中力で立派な大人になってね
最後の締めくくりに
ロデオのゲームをやった
怪我をしないように周りはボソボソのクッションになってて
乗ろうとしたらそのクッションの上で
ヤンのママが子供をだっこしてあやしていた
俺が来たのをみてそっとのいてくれたが
なんか邪魔したようでとても申し訳なかった
真っ赤なロデオのクッションと
お母さんのゆりかご なんて
なんだかメチャクチャロックな感じ
ハコスカのダッシュボードにハイライトみたいな
そんな感じがすんのは
うん、俺だけか
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